しょうがない夢追い人





(他のところでこれをあげた時はまだジャニーズだったし色々と前書きを書いてたのですが今適した前書きが思い浮かばないので急に夢小説みたいになりますがご了承ください)





私と美勇人くんは共に25歳。高校1年生の頃に同じクラスになって出席番号が前後でした。常に1人で音楽聴いててなんかデカイし話しかけづらいしあんまり話すことは無かったけど、9月の文化祭でベース弾いてるところを見てちょっと気になり始めた。




意を決して「どんな音楽聴いてるの?」って話しかけて、美勇人くんが教えてくれた曲を聞いて勉強する日々。そこから徐々に話せるようになって(省略)付き合います。

 

 


高校を卒業して、私は四大に進学しますが美勇人くんは進学せずバイトをしながら高校時代の仲間とともにデビューを目指し音楽活動を続けていきます(雲行きが怪しい)。20歳ぐらいまではこっちも微笑ましく美勇人くんの夢を応援していましたが自分の就職活動を機に将来について深く考え始めます。この人は本当に大丈夫だろうか、将来のことを考えてるのかと不安になりながらも、企業に就職するというなんの面白みもない自分とは違い夢を追い続ける美勇人くんがとてもキラキラしていて、やっぱり私にはこの人だなと思ったりしちゃって。
でも無事就職して一人暮らしをし始めた頃に奴は転がり込んできた。ハァ?????お?????まじか?????もちろん家賃は払わないし生活費も払わない。家事も私がしてる。夢を追いかけ始めた頃の仲間もぞろぞろと諦めてしまったけど美勇人くんは「俺はやっぱり音楽で世界を変えたい!」みたいなおいお前まじかってことを言い続けてる。
周りの友達にも「本当に別れた方がいいよ!若いうちに踏ん切りつけないと年取ってからじゃ遅いからね!」「てかヒモじゃん?」って散々言われたけどでもそれだけじゃないの。美勇人くんは確かに家事も何もしないしヒモだけど私にはない夢を持ってる人だから。周りから見たら叶わないって思う夢かもしれないけど私は信じてるよ(急な乙女心)。こんな生活を続けるのはダメだな、もうお別れしようと決意したある日のお話です。

 

 

 

 






これ以上長く 一緒に居ると
私もダメになりそう
あなたの夢が叶うなんて
いつなの?

 


転がり込んで来てから三年。ようやく事の重大さに気付いた私。新しい仲間も出来た、今の彼らを応援してくれるファンもいる。だけどどこか現状に満足している彼がいて。付き合い始めた頃は「メジャーデビューして武道館でライブする!」って大きな夢を描いていたのに最近は小さなライブハウスで満足しちゃって。私が彼と見てた夢はいつ叶うの??



 

 

 

 

 

まるで少年ね いつもキラキラ
したいことばかりしてる
その瞳(め)を好きになったあの日

 

 


音楽について話しているとき、曲を作っているとき、ベースを弾いているとき。高校の文化祭でベースを弾いている美勇人くんを初めて見た時とおんなじ瞳をしてるんです。そうそう、この瞳を見て好きになったんだよなぁって嬉しくもありどこか悲しくて。あの頃みたいに純粋に好きな気持ちだけじゃ一緒にいれないのかなって、あぁ年取ったなぁ〜って少し悲しい気持ち。



 

 

 



時間が過ぎたこと
あなたわかってるの?
AH 学生の気分で 居るのね

 


美勇人くんに直接言いたいけど言えない私の本心。こっちは大学出て就職して働いてるのにバイトしながらバンドしてる彼を見て少しイラつくのも事実で。だけどこの本心を口にしてしまえば美勇人くんは傷付くだろうし何かが終わってしまう気がして言えない。だけど今度こそ言わないとこのままじゃダメだ。

 

 

 

 

何も知らない あなたの
寝顔を見ていると
思い出と 涙が溢れてく

 


洗い物を終わらせて、今日こそ話そう!と思ったら先に寝てやがる。こっちの決心も知らずに〜〜って思って寝顔を見たら楽しかった思い出が溢れてくる。
高校時代、彼のライブを見にライブハウスに足を運んだこと、記念日とライブが被ってちょっと拗ねちゃったけどステージの上でベースを弾いている姿を見て何にも文句言えなくなっちゃったこと、卒業ライブは一番良い席を用意してくれていたこと、バンド活動が少し順調な時に美勇人くんに女の子のファンが出来てヤキモチ妬いたこと、バイトで稼いだお金は楽器に注ぎ込むのが常な美勇人くんがチケットを取ってくれて一緒に行ったディズニーランド、疲れて帰って来たらたまぁに洗濯物畳んでくれていたこと。
何でこんなに楽しい思い出があるんだろう。こんな楽しかった日々に終わりを告げなきゃならないんだろうって考えてたら涙が止まらなくて。

 

 

 

 

 

これで最後と 何度も
頭をよぎるけど
白い歯の 笑顔を思い出す
しょうがない 夢追い人   

 

 


もう本当にお別れしよう。次に会話するチャンスがあったらきちんとサヨナラを告げよう。でも思い出と共に大好きなあの笑顔。



 

 

 

 

それでも今夜で本当に最後
心に誓ったけれど
そんな日に限ってやさしくするのね

 


ここ!今回の山場!めちゃくちゃ森田美勇人!!!ここを伝えたい!!!
次の日の夜、今日こそ話そう!と決心して家に帰ったら何と晩ご飯が用意されていた。よく見たら部屋もなんか綺麗しお風呂もピカピカ。「マッサージしようか?」なんていつもは言わないようなことまで言い始める。この嗅覚が森田美勇人。何でこんな日に限って優しいんだろう。せっかく決心したのに言い出せないじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたわかるでしょ?現実という
大きな壁があるのを
気づかないフリしてるだけでしょ?

 


先程の歌詞“時間が過ぎたこと あなたわかってるの”との対比。本当は美勇人くんだって気付いてるはずだけどその現実から目を背けてるんでしょ。そろそろ気付いてよ。



 

 

 

 

何度もあきらめた
あなたと進むのを
Ah どうしても ふんぎりつかない

 


別れようって考えたのなんて今に始まったことじゃない。だけどいつもいつもやっぱり好きだなって思って別れられずに今日まで来た。25歳になって周りも結婚して、子供を産んでる子もいる。それなのに私は売れないバンドマンと付き合って、挙げ句の果てにヒモになりやがった。あの時に友達の言うことを聞いて別れてたらこんなに苦しむこともなかったのかな。



 

 

 

 

 

何も知らない あなたの
洋服にアイロンしてる手に 涙が落ちてゆく

 


ステージ用の服にアイロンしてる時に零れ落ちる涙。こっちの将来に対する不安とか全く気にしないで夢を追い続ける美勇人くんに少し苛立ちながらも、でもやっぱ夢が叶う瞬間を見届けたいな、一緒にいたいなと思う。

 

 

 

 

 

 

いつかあなたのその夢
叶う時来るのかな
2人して 祝福出来るかな
しょうがない 夢追い人

 


あの時描いてた「武道館でライブする!」という夢をいつか叶えられる時が来るのかなぁ。二人でその夢を祝福できるのかなぁ。将来に対する不安は全然拭えないけど、やっぱり夢を追い続ける美勇人くんが大好きだ。




 

 

 

 

 

 

それなのに あなたが好き

 


あーーーー!別れるの撤回!!!だって好きなんだもん!!!!ここまで来たら夢を叶える姿を見たいじゃん???他の女が見届けるぐらいなら私が見届けたい!!!!!これからもよろしくね!!!







いやーーー、罪な男だな(?)